第14回東北大学REDEEMシンポジウム開催のお知らせ
多数のご来場、誠にありがとうございました。
第14回東北大学「医療工学技術者創成のための再教育システム」REDEEMシンポジウムを下記のとおり開催いたします。 皆様ぜひご参加ください。 主催:東北大学大学院医工学研究科、特定非営利活動法人 REDEEM - お申込みの受付は終了いたしました - |
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講演1
脂肪酸結合タンパク質(FABP)を通して、精神疾患を理解する
大和田 祐二
(東北大学大学院 医学系研究科 教授) [講演概要]3大栄養素の1つである脂質は、細胞膜の構成成分やミトコンドリアのエネルギー基質として重要な役割を果たす。最近の研究からは、体内の脂質恒常性異常は、動脈硬化や脂肪肝などの代謝異常のみならず、免疫疾患や精神疾患の発症・病態にまで関連することが示唆されている。 本講演では、脂質栄養環境と個体応答の分子基盤を理解するうえで重要な分子であるFABP分子の研究を通して明らかになりつつある、脳の脂質恒常性と精神疾患病態の関連を中心にお話ししたい。 | |
講演2
腸内細菌叢と腎臓病
阿部 高明
(東北大学大学院 医工学研究科 教授) [講演概要]腎機能が慢性的に低下する患者の数は年々増加の一途を辿っており毎年3万人以上が新たに透析導入されている。現在人口の1割近くは慢性腎臓病であると言われている。腎機能の悪化に伴い尿毒症物質の体内への蓄積が更に腎臓の障害をおこす悪性サイクルが問題となっており尿毒症物質の解析とその対応の構築が急がれている。腎不全時に体内に蓄積する代表的な尿毒症物質の原料は食事由来の蛋白質であり、腸内細菌叢によって分解・産生されることが知られてきており、腸内細菌叢の改善と食事中の蛋白質の組成が慢性腎臓病の進展に大きく影響してくると考えられる。基礎疾患の是正(血糖、高血圧、肥満等)が治療の根本である事は言うまでも無いが、病態の一部に腸内細菌が関係しておりその是正が治療に役立つ可能性が示唆される。 | |
講演3
体の中の流れを計算する
今井 陽介
(大阪大学大学院 基礎工学研究科 特任准教授) [講演概要]生体内の流れは複雑である.血液は,赤血球を始めとする細胞のサスペンジョンであり,消化器中を輸送されるものは,固気液三相からなる食物である.これらを計算機上に再現するためには,流体力学だけでなく,固体力学や生化学を連成して計算する必要がある.本講演では,微小循環流れ,マラリア感染,胃の中の流れなど,計算バイオメカニクスの最近の研究成果について紹介する. | |
講演4
ここまできた医工連携 - 機能創成加工が医療・バイオ産業に果たす役割 -
厨川 常元
(東北大学大学院 医工学研究科 教授) [講演概要]高齢化社会の到来とともに、近年では医療・バイオ分野に関する研究の重要性が幅広く認識され始めている。しかしながら、日本のお家芸である「ものづくり」の技術は、こと医療分野においては欧米諸国に大きく遅れをとっているのが現状である。この状況を打破するため、我々は「機能創成加工」を提案している。本講演では、ものづくりを基軸とし、医療・バイオアプリケーションを想定した実用研究について紹介する。 |
日 時: | 平成30年9月8日(土) 13:00-18:00 (12時より受付開始) |
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会 場: | 東京堂ホール (東京都千代田区神田神保町1-17 東京堂書店6F) Access |
参加費: | 無料 |
参加 お申込: |
お申込フォームより必要事項をご入力の上、お申し込みください。 |
主 催: | 東北大学大学院医工学研究科 特定非営利活動法人 REDEEM |
日 時: | 平成30年9月8日(土) 18:30-20:30 |
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会 場: | 東京都千代田区神田神保町周辺 予定 |
参加費: | 5,000円 当日現金にてお支払い下さい。 |
お申込: | シンポジウム申込時にお申し込みください。 |
主 催: | 特定非営利活動法人 REDEEM |
こちらのお申込フォームに必要事項をご入力の上、お申し込みください。
参加申込み完了後、ご入力いただいたメールアドレス宛に確認のメールを送信いたします。
- お申込みの受付は終了いたしました -
12:00-13:00 | 開場・受付 |
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13:00-13:10 | 主催者挨拶
山口 隆美
(東北大学教養教育院 総長特命教授、 東北大学医療工学人材育成委員会 委員長、 特定非営利活動法人REDEEM 代表理事) |
13:10-14:10 | 講演1
脂肪酸結合タンパク質(FABP)を通して、精神疾患を理解する
大和田 祐二
(東北大学大学院 医学系研究科 教授) [講演概要]3大栄養素の1つである脂質は、細胞膜の構成成分やミトコンドリアのエネルギー基質として重要な役割を果たす。最近の研究からは、体内の脂質恒常性異常は、動脈硬化や脂肪肝などの代謝異常のみならず、免疫疾患や精神疾患の発症・病態にまで関連することが示唆されている。 本講演では、脂質栄養環境と個体応答の分子基盤を理解するうえで重要な分子であるFABP分子の研究を通して明らかになりつつある、脳の脂質恒常性と精神疾患病態の関連を中心にお話ししたい。 |
14:10-14:25 | 休憩 |
14:25-15:25 | 講演2
腸内細菌叢と腎臓病
阿部 高明
(東北大学大学院 医工学研究科 教授) [講演概要]腎機能が慢性的に低下する患者の数は年々増加の一途を辿っており毎年3万人以上が新たに透析導入されている。現在人口の1割近くは慢性腎臓病であると言われている。腎機能の悪化に伴い尿毒症物質の体内への蓄積が更に腎臓の障害をおこす悪性サイクルが問題となっており尿毒症物質の解析とその対応の構築が急がれている。腎不全時に体内に蓄積する代表的な尿毒症物質の原料は食事由来の蛋白質であり、腸内細菌叢によって分解・産生されることが知られてきており、腸内細菌叢の改善と食事中の蛋白質の組成が慢性腎臓病の進展に大きく影響してくると考えられる。基礎疾患の是正(血糖、高血圧、肥満等)が治療の根本である事は言うまでも無いが、病態の一部に腸内細菌が関係しておりその是正が治療に役立つ可能性が示唆される。 |
15:25-15:40 | 休憩 |
15:40-16:40 | 講演3
体の中の流れを計算する
今井 陽介
(大阪大学大学院 基礎工学研究科 特任准教授) [講演概要]生体内の流れは複雑である.血液は,赤血球を始めとする細胞のサスペンジョンであり,消化器中を輸送されるものは,固気液三相からなる食物である.これらを計算機上に再現するためには,流体力学だけでなく,固体力学や生化学を連成して計算する必要がある.本講演では,微小循環流れ,マラリア感染,胃の中の流れなど,計算バイオメカニクスの最近の研究成果について紹介する. |
16:40-16:55 | 休憩 |
16:55-17:55 | 講演4
ここまできた医工連携 - 機能創成加工が医療・バイオ産業に果たす役割 -
厨川 常元
(東北大学大学院 医工学研究科 教授) [講演概要]高齢化社会の到来とともに、近年では医療・バイオ分野に関する研究の重要性が幅広く認識され始めている。しかしながら、日本のお家芸である「ものづくり」の技術は、こと医療分野においては欧米諸国に大きく遅れをとっているのが現状である。この状況を打破するため、我々は「機能創成加工」を提案している。本講演では、ものづくりを基軸とし、医療・バイオアプリケーションを想定した実用研究について紹介する。 |
17:55- | 閉会挨拶 終了 |
18:30-20:30 | REDEEM協議会第14回総会・懇親会 |
東北大学REDEEMプロジェクト事務局
TEL: 022-718-5901