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平成24年度 シラバス

【 講義 】
科目名 REDEEM概論
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 REDEEM教育の意義、構成、履修方法、大学院単位
全講義内容の概略、実習内容の概略
講義内容
  • REDEEMとは何か
    • 医工学教育の必要性と10年の社会人教育の経験
    • 医工学とは何か
    • 我が国医療産業振興のために何が必要か
  • REDEEM教育コースの構成
    • 基礎生物学、分子細胞生物学、基礎医学、臨床医学、医工学、医療法制・医療市場
  • 履修方法の説明
    • 集中講義、出張講義、聴講の制限、修了認定
  • 東北大学大学院医工学研究科の単位認定について
    • 大学院博士後期3年の課程(博士課程)の特論講義単位認定についての条件と申請方法
  • 基礎生物学・基礎医学の講義科目とその概略
    • 各科目の担当者紹介と概略の内容について
  • 臨床医学の講義科目とその概略
    • 各科目の担当者紹介と概略の内容について
  • 医工学の講義科目とその概略
    • 各科目の担当者紹介と概略の内容について
  • 医療法制・医療市場に関する講義科目とその概略
    • 各科目の担当者紹介と概略の内容について
  • 実験・実習の内容について
    • 実験の目的、概略の内容、注意を要する点、履修条件
以上
参考書
科目名 生物学(1)(2)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 教授
担当者 氏名 大隅 典子
科目概要 生命の誕生、代謝と循環、生殖と発生、遺伝と変異、生物圏と人類、進化の仕組み等について講義する。
講義内容
  • 生命の誕生
    • 生物の特徴、地球の歴史、最初の生物、真核生物、単細胞から多細胞へ、脊椎動物、哺乳類、人類
  • 代謝と循環
    • 体を構成する化学物質、物質代謝、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系、ATP、エネルギー循環
  • 生殖と発生
    • 有性生殖、体細胞と生殖細胞、有糸分裂と減数分裂、染色体異常、受精、初期発生、性の決定
  • 遺伝と変異
    • 遺伝の仕組み、遺伝物質としてのDNA、染色体、ゲノム、遺伝的変異
  • 生物圏と人類
    • 生物の分類、人類の進化
  • 進化の仕組み
    • 生物の多様性と進化、進化論、性淘汰
以上
参考書
  • キャンベル生物学第7版(丸善株式会社)
  • 好きになる生物学(講談社)
科目名 分子細胞生物学(1)(2)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 教授
担当者 氏名 大隅 典子
科目概要 細胞学の歴史、細胞内小器官、種々の細胞、細胞研究の手法、細胞膜の働き、細胞内物質輸送、細胞骨格とモーター蛋白、細胞外基質、細胞接着装置等について講義する。
講義内容
  • 細胞学の歴史
    • 顕微鏡の開発、細胞の発見
  • 細胞内小器官
    • 細胞膜、核、小胞体、ゴルジ体、リソゾーム、ミトコンドリア
  • 種々の細胞
    • 細胞の形態と機能、正常細胞と癌細胞
  • 細胞研究の手法
    • 光学顕微鏡、電子顕微鏡、生化学的手法、分子生物学的手法、細胞培養、イメージング
  • 細胞膜の働き
    • 脂質二重層、膜タンパク質、分子の取り込み
  • 細胞内物質輸送
    • 核への輸送、膜を通過する輸送、小胞輸送
  • 細胞骨格とモーター蛋白
    • 微小管、中間径フィラメント、微細線維、モータ - タンパクと細胞内輸送
以上
参考書
  • Essential細胞生物学原書第2版(南光堂)
  • 好きになる分子生物学(講談社)
科目名 分子細胞生物学(3)(4)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 教授
担当者 氏名 大隅 典子
科目概要 細胞周期と細胞分裂、DNA複製、遺伝子発現、シグナル伝達、タンパク質分解、細胞死等について講義する。
講義内容
  • 細胞周期と細胞分裂
    • 分裂期と間期、細胞周期のチェックポイント
  • DNA複製
    • 半保存的複製、岡崎フラグメント、DNAポリメラーゼ
  • 遺伝子発現
    • セントラルドグマ、mRNA、遺伝暗号、tRNA、エクソンとイントロン、遺伝子発現の調節
  • シグナル伝達
    • 細胞のコミュニケーション、受容体、セカンドメッセンジャー
  • タンパク質分解
    • ユビキチン化、タンパク質分解
  • 細胞死
    • 細胞死のシグナル、アポトーシスとネクローシス
以上
参考書
  • Essential細胞生物学原書第2版(南光堂)
  • 好きになる分子生物学(講談社)
科目名 人体解剖生理学(1)イントロダクション
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 人体の構造の概観、身体構造の構築レベル、基本的解剖学用語、生体・組織の化学的レベルの概説、細胞レベルの生理学の概要
講義内容
  • 第1章 人体へのイントロダクション
    • 解剖学と生理学の定義
    • 身体構造の構築レベル
    • 生きている人体の特徴
    • ホメオスタシス
    • 基本的な解剖科学用語
    • 医用画像(メディカルイメージング)
  • 第2章 組織の化学的レベル
    • 物質はどのように組織化されるのか
    • 化学結合
    • 化学反応
    • 無機化合物と溶液
    • 有機化合物
  • 第3章 細胞レベルの機構
    • 細胞の構成部品
    • 形質膜
    • 形質膜を横切る輸送
    • 細胞質
    • タンパク質合成
    • 細胞分裂
    • 細胞の多様性
    • 加齢と細胞
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(2)組織と外皮
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 組織の分類、由来、組織の構築、上皮組織、結合組織、筋組織、神経性組織、皮膚の構造と生理
講義内容
  • 第4章 組織
    • 組織の分類とそれらの由来
    • 細胞接着装置
    • 上皮組織
    • 結合組織
    • 筋組織
    • 神経組織
    • 興奮性細胞
    • 組織の修復:ホメオスタシスの回復
    • 加齢と組織
  • 第5章 外皮系
    • 皮膚の構造
    • 皮膚付属器の構造
    • 皮膚の種類
    • 皮膚の機能
    • ホメオスタシスの維持:皮膚創傷の治癒
    • 外皮系の発生
    • 加齢と外皮系
      • ホメオスタシスの観点から:外皮系
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(3)骨格系
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 骨の組織、骨形成、カルシウム代謝、骨格の分類、体幹の骨、
付属肢の骨、関節
講義内容
  • 第6章 骨格系: 骨組織
    • 骨と骨格系の機能
    • 骨の構造
    • 骨の組織学
    • 骨への血液と神経の供給
    • 骨形成
    • カルシウムのホメオスタシスでの骨の役割
    • 運動と骨組織
    • 加齢と骨組織
  • 第7章 骨格系: 軸骨格(体幹の骨格)
    • 骨格系の分類
    • 骨の型
    • 骨の表面形状
    • 頭蓋
    • 舌骨
    • 脊柱
    • 胸郭
  • 第8章 骨格系:付属肢骨格
    • 上肢帯
    • 上肢骨(=自由上肢骨)
    • 下肢帯
    • 骨盤の男女差
    • 下肢骨(=自由下肢骨)
    • 骨格系の発生
      • ホメオスタシスの観点から:骨格系
  • 第9章 骨の連結
    • 骨の連結の分類
    • 線維性の連結
    • 軟骨性の連結
    • 滑膜性の連結
    • 滑膜性の連結における運動の種類
    • 骨膜性の連結の種類
    • 滑膜性の連結における関節面の接触維持と可動域に影響する要因
    • 身体の主な骨の連結
    • 加齢と関節
    • 関節形成術
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(4)筋肉系
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 筋の組織、骨格筋、筋収縮のメカニズム、筋の代謝、心筋、平滑筋、骨格筋と運動、主要な骨格筋
講義内容
  • 第10章 筋組織
    • 筋組織の概説
    • 骨格筋組織
    • 骨格筋線維の収縮と弛緩
    • 筋の代謝
    • 筋張力のコントロール
    • 骨格筋線維の型
    • 運動と骨格筋組織
    • 心筋組織
    • 平滑筋組織
    • 筋組織の再生
    • 筋の発生
    • 加齢と筋組織
  • 第11章 筋系
    • 骨格筋はどのようにして運動を引き起すか
    • 骨格筋の命名法
    • 主要な骨格筋
      • ホメオスタシスの観点から:筋系
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(5)特殊感覚
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 特殊感覚(嗅覚、味覚、視覚)
講義内容
  • 第17章 特殊感覚(ただし、聴覚は別講義)
    • 嗅覚:においの感覚
      • 嗅覚受容器の構造
      • 嗅覚の生理
      • においの閾値と順応
      • 嗅覚伝導路
    • 味覚:味の感覚
      • 味蕾と乳頭の構造
      • 味覚の生理学
      • 味の閾値と順応
      • 味覚伝導路
    • 視覚
      • 可視光
      • 眼の付属器官
      • 眼球の構造
      • 結像
      • 輻輳
      • 視覚の生理学
      • 視覚伝導路
    • 眼と耳の発生
    • 加齢と特殊感覚
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(6)自律神経と内分泌
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 体性神経と自律神経、自律神経の生理、神経と内分泌による調節、ホルモン、視床下部と下垂体、内分泌腺、ストレスと内分泌
講義内容
  • 第15章 自律神経系
    • 体性神経系と自律神経系との比較
    • 自律神経遠心路の構造
    • 自律神経系の神経伝達物質と受容体
    • 自律神経系の生理学
    • 自律神経機能の統合調整
      • ホメオスタシスの観点から:神経系
  • 第18章 内分泌系
    • 神経系と内分泌系による調節の比較
    • 内分泌腺
    • ホルモン活性
    • ホルモン作用のメカニズム
    • ホルモン分泌の調節
    • 視床下部と下垂体
    • 甲状腺
    • 副甲状腺(上皮小体)
    • 副腎
    • 膵臓ランゲルハンス島
    • 卵巣と精巣
    • 松果体
    • 胸腺
    • 他の内分泌組織と器官、エイコサノイド、成長囚子
    • ストレス反応
    • 内分泌系の発生
    • 加齢と内分泌系
      • ホメオスタシスの観点から:内分泌系
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(7)心臓血管系
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 心臓の解剖、循環、刺激伝導系、心周期、心拍出、血管の構造と機能、物質交換、血圧と血流の調節、ショック
講義内容
  • 第20章 心臓血管系:心臓
    • 心臓の解剖
    • 心臓の弁と血液の循環
    • 心筋組織と心臓の刺激伝導系
    • 心周期
    • 心拍出量
    • 運動と心臓
    • 不全心に対する補助
    • 心臓の発生
  • 第21章 心臓血管系:血管と循環動態
    • 血管の構造と機能
    • 毛細血管における物質交換
    • 循環動態:血流に影響を及ぼす因子
    • 血圧と血流の調節
    • 循環検査
    • ショックとホメオスタシス
    • 循環路
    • 血管と血球の発生
    • 加齢と心臓血管系
      • ホメオスタシスの観点から:心臓血管系
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(8)血液・リンパ・免疫
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 血液の組織と生理、血球の産生、赤血球、白血球、止血、血液型、リンパ系の組織と生理、免疫、ストレスと免疫
講義内容
  • 第19章 心臓血管系:血液
    • 血液の機能と特性
    • 血球の産生
    • 赤血球
    • 白血球
    • 血小板
    • 骨髄と臍帯血からの幹細胞移殖
    • 止血
    • 血液型分類と血液型5
  • 第22章 リンパ系と免疫
    • リンパ系の構造と機能
    • リンパ組織の発生
    • 自然免疫
    • 獲得免疫
    • 細胞媒介性免疫
    • 抗体媒介性免疫
    • 自己認識と自己トレランス
    • ストレスと免疫
    • 加齢と免疫系
      • ホメオスタシスの観点から:リンパ系および免疫
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(9)呼吸器系
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 呼吸器系の解剖、換気、ガス交換、ガス輸送、呼吸調節
講義内容
  • 第23章 呼吸器系
    • 呼吸器系の解剖学
    • 換気
    • 肺気量分画と肺容量
    • 酸素と二酸化炭素の交換
    • 酸素と二酸化炭素の運搬
    • 呼吸調節
    • 運動と呼吸器系
    • 呼吸器系の発生
    • 加齢と呼吸器系
      • ホメオスタシスの観点から:呼吸器系
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(10)消化器系
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 消化管の解剖、腹膜、胃、腸、肝臓、膵臓、代謝、エネルギーの代謝、栄養
講義内容
  • 第24章 消化器系
    • 消化器系の概観
    • 消化管の管壁
    • 消化管の神経支配
    • 腹膜
    • 口腔
    • 咽頭
    • 食道
    • 嚥下
    • 膵臓
    • 肝臓と胆嚢
    • 小腸
    • 大腸
    • 消化の3層
    • 消化器系の発生
    • 加齢と消化器系
      • ホメオスタシスの観点から:消化器系
  • 第25章 栄養と代謝
    • 代謝反応
    • エネルギーの転移
    • 炭水化物の代謝
    • 脂質の代謝
    • タンパク質の代謝
    • 代謝経路内で鍵となる分子
    • 代謝の適応
    • 熱とエネルギーバランス
    • 栄養
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(11)泌尿器系と電解質・酸塩基平衡
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 腎臓の解剖と生理、体液、電解質、酸塩基平衡
講義内容
  • 第26章 泌尿器系
    • 腎臓機能の概観
    • 腎臓の構造と組織
    • 腎臓生理の概観
    • 糸球体濾過
    • 尿細管再吸収と尿細管分泌
    • 希釈尿と濃縮尿の産生
    • 腎機能の評価
    • 尿輸送,貯蔵,排泄
    • 他の身体系における老廃物の処理
    • 泌尿器系の発生
    • 加齢と泌尿器系
      • ホメオスタシスの観点から:泌尿器系
  • 第27章 体液、電解質と酸塩基平衡
    • 体液区分と体液バランス
    • 体液の電解質
    • 酸塩基平衡
    • 加齢と体液、電解質、酸塩基平衡
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 人体解剖生理学(12)生殖器系・発生と遺伝
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 山口 隆美
科目概要 男性と女性の生殖器、発生と遺伝
講義内容
  • 第28章 生殖器系
    • 男性生殖器系
    • 女性生殖器系
    • 女性の性周期
    • 避妊法と流産
    • 生殖器系の発生
    • 加齢と生殖器系
      • ホメオスタシスの観点から:生殖器系
  • 第29章 発生と遺伝
    • 胚子期
    • 胎児期
    • 催奇形因子
    • 出生前診断テスト
    • 妊娠中の母体の変化
    • 運動と妊娠
    • 分娩
    • 誕生時の新生児の適応
    • 乳汁分泌の生理学
    • 遺伝
以上
参考書 トートラ 人体の構造と機能 第3版 (2010)
Gerard J. Tortora (著), Bryan Derrickson (著), 桑木共之, 黒澤美枝子, 高橋研一, 細谷安彦他(共訳)丸善
ISBN: 978-4-621-08231-7
科目名 免疫学
担当者 所属・職 東北大学加齢医学研究所 免疫遺伝子制御研究分野 教授
担当者 氏名 佐竹 正延
科目概要 自己と非自己を認識する仕組み、非自己を排除する仕組み、その破綻としての疾患について講義します。
講義内容
  • 自己と非自己
    • 抗原と受容体
  • 自然免疫系
  • 獲得免疫系
    • 抗体とBリンパ球、Tリンパ球、抗原受容体の多様性、リンパ球の分化・活性化・機能
  • 臨床免疫学
以上
参考書 リピンコット・シリーズ
イラストレイレッド免疫学
丸善株式会社
科目名 特殊器官の解剖・生理学(脳・神経系1, 2)
担当者 所属・職 東京医科大学 組織・神経解剖学 教授
担当者 氏名 石 龍徳
科目概要 脳と脊髄の構造と機能を概説する。
講義内容
  • 脳・神経系1
    • 脳とは何か、視覚、脳の区分、大脳半球、
      ニューロンとグリア、大脳皮質の機能局在、体性感覚、
      脊髄、神経路、脳幹、脳神経
  • 脳・神経系2
    • セロトニンとドーパミン、脳画像、大脳基底核、小脳、
      運動、大脳辺縁系、記憶、情動、髄膜、脳室、
      脳脊髄液
以上
参考書 Faller & Schunke(石川・外崎訳)わかりやすい解剖生理第2版 文光堂
科目名 特殊器官の解剖・生理学(特殊感覚器(聴覚))
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 川瀬 哲明
科目概要 平衡聴覚器を中心とした特殊感覚器官の解剖とその機能(生理)について講義する。
講義内容
  • 平衡聴覚器の解剖と機能
    • 聴覚系の解剖と機能
      • 外耳の構造と機能(耳介、外耳道、鼓膜)
      • 中耳の構造と機能(鼓室、耳管)
      • 内耳の構造と機能(蝸牛)
      • 聴神経-中枢聴覚系の構造と機能
    • 平衡系の解剖と機能
      • 前庭、三半規管の解剖と生理
      • 前庭動眼反射、前庭脊髄反射
  • 視覚器、味覚器、嗅覚器の解剖と機能
以上
参考書    −
科目名 病理学(1)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 教授
担当者 氏名 小野 栄夫
科目概要 病理組織学の基礎
講義内容
  • 病理組織標本の作り方
    • 切り出し、固定、包埋、薄切、染色、凍結包埋法
  • 臓器・組織のミクロ
    • 肝、腎、肺、皮膚、消化管、結合組織
  • 代謝異常
    • 壊死、アポトーシス、変性、肥大、過形成、萎縮
  • 循環障害
    • 充血、うっ血、血栓症、塞栓症、虚血、梗塞、出血、
      出血性素因、ショック
以上
参考書 シンプル病理学(改訂第5版)笹野 公伸ら 南江堂
科目名 病理学(2)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 教授
担当者 氏名 小野 栄夫
科目概要 病理学総論
講義内容
  • 炎症・免疫の病理
    • 急性炎症、慢性炎症、炎症細胞、炎症刺激、創傷治癒、
      アレルギー分類(クームス分類)、アレルギー疾患、
      自己免疫疾患(膠原病)
  • 腫瘍
    • 癌種、肉腫、良性と悪性、転移、浸潤、異型、突然変異、
      癌抑制遺伝子、環境要因と遺伝要因
以上
参考書 シンプル病理学(改訂第5版)笹野 公伸ら 南江堂
科目名 薬理学(1)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 教授
担当者 氏名 谷内 一彦
科目概要 薬理学総論:薬理学の定義、薬理作用、薬力学、薬理作用、用量反応関係を講義する。
講義内容
  • 薬理学の定義:薬理学とはなにか?
  • 薬理作用:薬の作用と薬物受容体、薬効に影響する因子
  • 薬力学:薬の作用メカニズム
  • 用量反応関係:濃度・反応(効果)曲線、アゴニスト、アンタゴニストについて理解する。
以上
参考書
  • 新薬理学入門 南山堂
  • カッツング薬理学 丸善
科目名 薬理学(2)
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 教授
担当者 氏名 谷内 一彦
科目概要 薬理学各論:個々の疾患における薬物治療とその副作用、有害反応に対する考え方、薬物動態学、医薬品・医療機器の開発を講義する。
講義内容 個々の疾患における薬物治療の考え方と副作用
  • 有害反応:副作用と有害事象について理解する。
  • 薬物動態学:薬の吸収、分布、代謝、排泄について理解する。
  • 医薬品・医療機器の開発:臨床試験仕組みと倫理について理解する。
以上
参考書
  • 新薬理学入門 南山堂
  • カッツング薬理学 丸善
科目名 内科学総論
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 阿部 高明
科目概要 医とはアートとサイエンスの融合であることと
腎臓のはたらきと高血圧・腎不全の治療を講義する。
講義内容
  • 医とは
  • 医療現場の思考過程
  • 腎臓の働き
  • 高血圧の病態
  • 腎不全の病態
  • 高血圧の治療
  • 腎不全の治療
  • 以上
参考書 Faller & Schunke(石川・外崎訳)わかりやすい解剖生理 第2版 文光堂
科目名 内科診断学
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 出江 紳一
科目概要 医師の考え方・視点、病態生理、鑑別診断の考え方、診察手技、臨床検査について講義する。
講義内容
  • 診断とは
  • 患者の言葉
  • Clinical problem
  • 診断の進めかた
  • 確定診断と除外診断
  • 診断から治療へ
  • 診察手技と解釈
  • 臨床検査で何が分かるか(診断における位置づけ)
以上
参考書 野口善令、福原俊一 誰も教えてくれなかった診断学  医学書院
科目名 内科学各論(循環器内科)
担当者 所属・職 東北大学 加齢医学研究所 教授
担当者 氏名 山家 智之
科目概要 内科学の診断の進め方、治療学的アプローチについて概説する。特に循環器系疾患の診断と治療の考え方、実学的アプローチについて講義する。
講義内容
  • 医学における基本としての内科学
  • 内科と外科
    • なぜ患者は病院を訪れるのか?
  • 病院の構成
  • 内科診療の実際
    • 心臓血管疾患を例に診断学的アプローチの実際、理学所見と検査機器、画像診断の重要性
  • 診断の進め方
    • 患者の訴え、診断データ解析、診断学における医工学の 重要性、画像診断の実際と治療学的展開への応用、 治療の実際
    • 内科学における治療機器の医工学的展開、治療学的展開に置ける内科と外科の分類に意味はあるのか?
  • 内科学の目標
    • 最終的に患者をどういう状態へ持って行くのが望ましいのか? 医学の目標をどこへおくべきか? 人類社会のあり方はどうあるべきなのか
以上
参考書 ハリソン内科学
科目名 内科学各論(代謝内科)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 永富 良一
科目概要 メタボリックシンドロームなどの代謝性疾患について講義します。
講義内容
  • 糖質代謝
    • インシュリン、糖輸送体
  • 脂質代謝
    • リポ蛋白
  • 蛋白代謝
  • メタボリックシンドローム
    • 肥満症、内臓脂肪症候群、インシュリン抵抗性
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 骨粗鬆症
以上
参考書 シンプル内科学 寺野彰編 南江堂
科目名 外科学総論
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 外科病態学講座 腫瘍外科学分野 教授
担当者 氏名 大内 憲明
科目概要 創傷と治癒、腫瘍(がん)、ナノ・バイオ研究について講義する。
講義内容
  • 創傷と治癒
    • 損傷・創傷・炎症
    • 創傷治癒過程、創傷治癒の形式
    • 創傷の処置、創傷治癒を遅らせる要素
  • 悪性腫瘍
    • 疫学・統計
    • 悪性腫瘍による死亡率の推移
    • がん部位別・年齢別の死亡率順位
    • 増えているがん、減っているがん
    • 良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
    • 多段階発癌、がん遺伝子の関与
    • 乳がんの危険因子・Risk Factors
  • がんの予防:一次、二次、三次予防とは?
    • がん対策の基本とは?
    • がんの自然史とがん検診・治療
    • 科学的根拠(死亡率減少効果)に基づくがん検診
    • 乳がん検診:世界標準は?日本の現状は?
    • がん対策のための戦略研究(ランダム化比較試験)
  • 乳がんの診断と治療
  • 乳がんの手術:この100年で何が変わったか?
  • 乳房温存療法、QOL、治療成績、標準化、チーム医療
  • がんのナノ・バイオ研究最前線
  • 一分子可視化技術と分子イメージング、分子標的治療
  • がん細胞をリアルタイムで視る
以上
参考書 標準外科学 第11版 医学書院
科目名 外科治療学
担当者 所属・職 東北大学大学院医学系研究科ナノ医科学講座 准教授
担当者 氏名 武田 元博
科目概要 外科治療の基礎、手術侵襲、麻酔、全身状態と外科手術について講義する。
講義内容
  • 外科手術の基礎
    • 手術器具と手術操作、外科手術の歴史
  • 手術侵襲
    • 手術侵襲とは何か、手術侵襲に対する生体反応
  • 麻酔
    • 局所麻酔、全身麻酔、麻酔薬と薬理、気管内挿管
  • 全身状態
    • バイタルサイン、呼吸・循環管理
  • 外科手術
    • がん手術の基本、鏡視下手術、センチネルリンパ節生検
以上
参考書 標準外科学(第11版)医学書院
科目名 外科学各論(腹部一般外科)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 福島 浩平
科目概要 腹部外科学、一般外科学とくに消化管外科を中心に講義する。
講義内容
  • 外科治療の対象となる疾患
    • 消化管疾患、実質臓器疾患、良性疾患、悪性疾患
  • 手術適応とは
    • 内科治療と外科治療、治療成績、予後
  • 開腹術と腹腔鏡手術
    • 腹腔鏡手術、利点と欠点、技術的課題、よい手術とは?
  • 消化管大量切除術
    • 臓器欠損、病態の解析、生活の質
  • 消化管外科治療と医工学
    • 医工学は一体何ができる?
以上
参考書    −
科目名 外科学各論(頭頸部外科)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 川瀬 哲明
科目概要 耳鼻咽喉・頭頸部外科学領域における、機能温存、機能再建を目指した外科的治療法について講義します。
講義内容
  • 耳科学疾患
    • 難聴に対する外科的治療法
      • 鼓膜形成術、中耳伝音再建手術
      • 人工中耳、人工内耳、聴性脳幹インプラント
    • 眩暈に対する外科的治療法
  • 鼻科学疾患
    • 鼻内内視鏡手術
  • 音声再建手術
    • 顕微鏡下喉頭微細手術
    • 喉頭形成術
  • 頭頸部悪性腫瘍に対する外科的治療
    • 移植再建外科手術
以上
参考書    −
科目名 画像診断学総論
担当者 所属・職 東北大学加齢医学研究所 教授
担当者 氏名 福田 寛
科目概要 人体を対象とする画像法(X線を用いるX線CT、磁気を用いるMRIおよび放射性薬剤を用いる核医学診断法)の原理・特徴および診断法について講義する。
講義内容
  • X線を用いる画像法
    • 単純X線写真、造影剤を用いるX線写真(胃、気管支造影法、血管造影法)、X線CTの原理とCT値の意味、代表的臨床画像
  • 磁気を用いる画像法(Magnetic Resonance Imaging-MRI)
    • 静磁場と高周波を用いるMRIの原理、T1強調画像、T2強調画像の作成原理、代表的臨床画像、機能的MRIによる局所脳機能解析
  • 放射性薬剤を用いる核医学画像法(シンチグラム)
    • 組織・臓器の機能を画像化するための放射性薬剤、ガンマ線を検出する核医学画像装置の原理、代表的臨床画像(骨シンチグラム、心筋シンチグラムなど)
  • PETによる癌診断
    • グルコースの類似化合物FDG(F-18 フルオロデオキシグルコース)による糖代謝を指標とする癌診断、薬剤の代謝生化学、装置の原理、代表的な癌のPET画像と診断法
以上
参考書 それぞれの画像法に関する教科書はあるが、画像法全体について解説した教科書は適当なものがない。「非侵襲可視化ハンドブック」小川誠二、上野照剛監修、NTS出版、2007年(福田も執筆)は、細胞・分子レベルも含めてほとんどすべての画像法をカバーしているが高価である(¥57,000円)。
科目名 画像診断学各論(超音波画像)
担当者 所属・職 東北大学大学院 医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 西條 芳文
科目概要 画像診断の臨床的意義、超音波・波の基礎、超音波信号処理、画像処理、臨床超音波画像、先進的超音波イメージングなどについて講義する。
講義内容
  • 画像診断の臨床的意義
    • 国内における各種画像診断の実情、臨床医が求める情報、超音波画像の特徴
  • 超音波・波の基礎
    • 波の記述、音速、反射、減衰、ドプラ効果、超音波医学の歴史、超音波診断の特徴
  • 超音波信号処理
    • 超音波の発生、超音波信号取得、Radio-frequency信号、Aモード、Bモード、対数変換、周波数分析、ハーモニクス
  • 画像処理
    • 走査方式と座標変換、空間的スムーシング、時間的スムーシング、フィルタリング
  • 臨床超音波画像
    • 腹部・心臓・血管の臨床画像、パルスドプラ、連続波ドプラ、カラードプラ、パワードプラ、組織ドプラ、組織トラッキング、コントラストエコー
  • 先進的超音波イメージング
    • パラメトリックイメージング、三次元イメージング、高周波数を用いた高解像度イメージング、超音波顕微鏡
以上
参考書    −
科目名 画像診断学各論(脳血管画像・インターべンション)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科医工学専攻 教授
担当者 氏名 高橋 明
科目概要 CT、MRIおよび血管撮影(DSA)などの各種画像診断の原理と臨床的意味を解説し、脳血管内治療の実際について概説する。
講義内容
  • CTの撮影原理と診断
    • X線の特徴・知っておくべき事項、CTの撮影原理、所見の記載方法(正常および異常)、脳血管障害の診断画像、最近の進歩
  • MRIの撮像原理と診断
    • MRIの撮像原理、所見の記載方法(正常および異常)、脳血管障害の診断画像、機能画像、最近の進歩
  • DSAの撮影原理と最新機能
    • 撮影原理、所見の記載方法(正常および異常)、脳血管障害の診断画像、最近の進歩
  • カテーテルを用いた診断手技
    • 歴史、経皮的血管造影の手技、合併症とその対策
  • 脳血管内治療の実際
  • 歴史、出血性脳血管障害の血管内治療、虚血性脳血管障害の血管内治療、最近の進歩
以上
参考書 高橋 明監修、江面正幸編集、第12~15回脳血管内治療仙台セミナー講演集、にゅーろん社
科目名 リハビリテーション医学
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 出江 紳一
科目概要 リハビリテーション医学で扱う障害の種類と診方、治療法の原理と実際について講義する。
講義内容
  • リハビリテーション医学とは
  • 障害の評価
  • リハビリテーションの治療原理
  • 脳卒中のリハビリテーション
  • 経頭蓋磁気刺激による麻痺の治療
以上
参考書 出江紳一:回復する身体と脳. 中央法規
科目名 スポーツ医学
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 永富 良一
科目概要 骨格筋の構造と機能、エネルギー代謝系の概要と、負荷への適応であるトレーニング効果、適応不全の結果を起こる障害、運動能力と遺伝子の関連、ドーピング問題などについて講義する。
講義内容
  • 骨格筋の構造と機能(サルコメア、筋小胞体、筋膜、神経筋接合部、興奮収縮連関と構造、ジストロフィン複合体、弾性要素)
  • 骨格筋の代謝機構(糖輸送機構、解糖系、β酸化、TCA回路、電子伝達系、クレアチンシャトル)
  • 筋線維タイプ(収縮特性、代謝・構造との関連)
  • 骨格筋の適応(トレーニング効果の細胞および分子レベルの背景:損傷、炎症、衛星細胞、線維化、廃用性萎縮)
  • 運動能力を規定する遺伝子に関する動物実験、症例報告、遺伝子多型と運動能力
  • 特殊トレーニング(高所トレーニング、低酸素適応)
  • ドーピング問題
  • スポーツ用具と運動能力
以上
参考書    −
科目名 医工学の基礎(機械工学系)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 佐藤 正明
科目概要 生体の構造と機能を機械工学の視点から解明し、いろいろな医用工学機器・システムに応用するための基礎について講義する。
講義内容
  • 血液とその物性
    • 成分、粘度、計測法、赤血球・白血球の変形能
  • 血管内の血流
    • 微小循環系、血漿層、シグマ効果、血行動態、太い血管内の流れ、圧脈波の伝播
  • 血管壁
    • 血管の役割、血管壁の構造、複合材料、血管の力学、ラプラスの式、応力—ひずみ関係、圧力弾性係数、スティフネスパラメータ、血管の力学的適応、残留ひずみ
    • 骨の機能、骨の構造、皮質骨、海綿骨、骨の力学的性質、骨の圧電性、ウルフの法則、最大最小説、骨梁、骨の機能的適応
以上
参考書 生体機械工学、日本機械学会編
科目名 医工学の基礎(電気工学系)
担当者 所属・職 東北大学大学院工学研究科 電子工学専攻 教授
担当者 氏名 金井 浩
科目概要 医工学の基礎−電磁気学に基づく医工学での信号計測技術を講義する。
講義内容
  • 電磁気計測学の基礎
  • 雑音
  • SI単位系
  • アナログ量の計測
  • ディジタル量への変換
  • 電圧と電流の測定
  • インピーダンスの測定
  • 周波数と位相の測定
  • 磁界測定
以上
参考書 大浦宣徳,関根松夫著 電気・電子計測 昭晃堂
科目名 医工学の基礎(電気工学系)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 松木 英敏
科目概要 電界、磁界、電磁波の性質、電磁気学的に見た生体組織、等価回路、電磁界の生体影響などを講義する。
講義内容
  • 電界
    • 静電界、変動電界、電荷、電気力、変位電流、 誘電体、生体と電界
  • 磁界
    • 静磁界、変動磁界、誘導起電力、磁気力、反磁界
      磁性体、生体と磁界
  • 電磁波
    • 近傍界と遠方界、非電離放射線(電波)、生体と電波
    以上
参考書 松木英敏 生体電磁工学概論 コロナ社
科目名 生体材料学
担当者 所属・職 東北大学金属材料研究所 教授
担当者 氏名 川添 良幸
科目概要 バイオマテリアルの歴史に始まり、生体内での安全性等、その実用材料として持つべき物理化学的特性を概観し、第一原理シミュレーション計算によって設計された新しいナノレベルバイオマテリアルの現状までを講義する。
講義内容
  • 生体材料の歴史
    • ペルーの頭蓋穿孔、インプラント、患者のQOL維持材料へと高度化
  • 生体材料の定義
    • 生体内に生じた構造的、機能的欠陥を補う、医療用デバイス用材料、生体と接触した状態で使われる材料、生体由来材料
  • 生体材料の分類
    • 診断用試薬や機器の素材、医療用具用素材、人工臓器の素材
  • 生体材料に必要な物理化学的特性
    • 力学特性、強度、弾性、硬度、光学特性、透明性、耐熱特性、耐放射線特性、非溶出特性、耐薬品特性、無毒特性
  • 生体分子間相互作用
    • 静電的相互作用、疎水性相互作用、水素結合
  • 医用膜材料
    • 血液浄化用膜、人工肺、医療用呼吸補助装置
  • 毒性とアレルギー性
    • 金属材料の毒性、高分子材料の毒性、内分泌撹乱物質
  • 生体適合性
    • 血液適合性、力学的生体適合性
以上
参考書 医用材料工学、日本生体医工学会 監修、コロナ社
科目名 生体工学(感覚代行)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 田中 徹
科目概要 眼の構造と機能、視覚系の主要経路、視覚に関する最近の話題、人工視覚の必要性と分類、人工網膜の構造と機能を講義する。
講義内容
  • 眼の構造と機能
    • 網膜、神経節細胞、視細胞、中心窩、盲点、杆体と錐体
    • 錐体細胞の波長感度、頭足類の眼、昆虫の眼
  • 視覚系の主要経路
    • 視神経、視交叉、外側膝状体、視覚野、上丘
  • 視覚に関する最近の話題
    • サッカード効果、マイクロサッカード、錯視、ブラインドサイト
  • 人工視覚の必要性と分類
    • 脳刺激型人工視覚、網膜刺激型人工視覚、視神経刺激型人工視覚、網膜上刺激、網膜下刺激、脈絡膜上経網膜刺激
  • 人工網膜の構造と機能
    • 光電変換素子、電気信号処理回路、網膜刺激電極アレイ、完全埋込型人工網膜
  • 感覚拡張のための神経プローブ
    • BMI(Brain-Machine Interface)
    • DBS(Deep Brain Stimulation)
以上
参考書 Christof Koch (土谷・金井訳) 意識の探求(上) 岩波書店
科目名 生体工学(人工臓器)
担当者 所属・職 東北大学サイバーサイエンスセンター 教授
担当者 氏名 吉澤 誠
科目概要 生体をシステムとみなし,その機能や形態の最適化について工学的に概観する.また,サイバネティクスの考え方を使って生体システムの情報通信と制御の機能を紹介し,生体制御の応用について講義する。
講義内容
  • 生体をシステムとして考える
    • サイバネティクスの概念
    • 生体の最適化戦略
  • 生体と制御
    • 脳神経系
    • 感覚系
    • 運動制御系
    • 代謝系
    • 血液循環系
    • 人間-機械系
  • 生体を制御する
    • 人工心臓
  • 生体インタフェース
    • ヒューマンインタフェースと福祉
    • BCI(Brain computer interface)
  • 生物に学ぶ工学
以上
参考書 橋本 成広著:生体システム工学入門,東京電機大学出版局
科目名 シミュレーション医工学(基礎)
担当者 所属・職 東北大学大学院工学研究科 バイオロボティクス専攻 准教授
担当者 氏名 石川 拓司
科目概要 近年急速に発達しているシミュレーション工学の概略を解説し、人体内の血流解析など、実際の生命現象に応用された最新の事例を紹介する。
講義内容
  • シミュレーションの基礎
    • 現象の数理モデル化、血流解析の基礎式、
      方程式の離散化
  • 循環器系の流れと数理モデル化の問題点
    • 流れの非定常性、血管の変形能、血管形状の複雑さ
      血液のレオロジー、病変の経年的な進行
  • 最新の解析例の紹介
    • 心臓・大血管の血流解析、気胸時の肺動脈の血流解析
      肺気道の気流解析、マラリア感染時の血流解析、
      心臓・大血管の血流解析、気胸時の肺動脈の血流解析
以上
参考書    −
科目名 シミュレーション医工学(応用)
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 教授
担当者 氏名 早瀬 敏幸
科目概要 医療工学における数値シミュレーションの果たす役割を医学および物理的な両面から解説するとともに、数値シミュレーションの概要を説明する。
講義内容
  • 動的システムと微分方程式
    • 動的システム、微分方程式、偏微分方程式、一般化保存則
  • 常微分方程式の数値解法
    • オイラー法、ルンゲクッタ法
  • 偏微分方程式の数値解法
    • SIMPLER法、連立方程式の解法
  • 非線形方程式の数値解法
    • 不動点反復法、ニュートンラフソン法
  • 数値シミュレーションの例
    • 循環系、脈波の伝播、毛細血管内の白血球、磁気マイクロマシン、計測融合シミュレーション
以上
参考書 コンピュータによる熱移動と流れの数値解析スハスVパタンカー原著・水谷幸夫・香月正司共訳森北出版株式会社1997
科目名 医療法制・薬事法(1)
担当者 所属・職 ベックマン・コールター株式会社 薬事法務統括部門 上級主席
担当者 氏名 小林 和豊
科目概要 医療法制の基礎、薬事法、薬事審査
講義内容
  • 医療法制の基礎
    • 法律と倫理、医療機器関連の法規制(薬事法、医療法、 医療機器業公正競争規約、個人情報保護法等の概要)
  • 薬事法
    • 薬事法の目的、医療機器の定義、薬事法の体系、 改正薬事法(概要、GQP、回収報告、GVP、不具合等報告)
  • 薬事審査
    • 業許可、製造販売承認等
以上
参考書 独自に作成したテキスト「医療法制・薬事法(1)」
科目名 医療法制・薬事法(2)
担当者 所属・職 ベックマン・コールター株式会社 薬事法務統括部門 上級主席
担当者 氏名 小林 和豊
科目概要 薬事法の実際
講義内容
  • 医療機器を取り巻く環境で起こっている最新の出来事
    • 新医療機器の承認
    • 医療事故と規制強化
  • 薬事法関連の課題と最新の施策
    • 臨床研究
    • 確認申請
    • 治験
    • 製造販売承認等申請
    • 最新の薬事法関連の施策
以上
参考書 独自に作成したテキスト「医療法制・薬事法(2)」
科目名 医療機器市場概論
担当者 所属・職 株式会社オフィス湯澤 コスモス総合研究所 所長
担当者 氏名 湯澤 秀昭
科目概要 医療機器市場及び医療機器産業の概要などの基本的知識や医療制度・規制動向そして製品開発動向などについて講義する。
講義内容
  1. 医療機器と、その歴史
    • 医療機器の歴史
    • 現在の医療機器
  2. 医療機器市場概要
    • 医療機器市場の現状
    • 関連法令概要
    • ISO13485
    • リスク・クライシス マネジメント
  3. 医療機器産業を取り巻く環境
    • 医療制度・規制動向
    • 医療産業の動向
    • 急拡大する新興国
  4. 今後の医療機器開発
    • Global businessとしての医療機器開発
    • BCP・DCP、ISO20000等、新たなマネジメントシステム
  5. 起業
    • 起業の形態
以上
参考書    −
科目名 実験・実習ガイダンス
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 客員教授
担当者 氏名 武田 元博
担当者 所属・職 東北大学大学院医工学研究科 医工学専攻 助教
担当者 氏名 沼山 恵子
科目概要 配布する実習書の内容に沿って、動物実験の倫理、実習参加の際の注意事項と、実習各科目の概要を解説する。
* 本講義は実験・実習受講のための必修講義に含まれる。
講義内容
  • 実習に関する事前調査
  • 実習プログラム概要(沼山)
    • 実習日程、会場、時間割、開講科目と講師
  • 動物実習における倫理(武田)
    • 動物実験の意義、「3つのR」の理念、動物実験に関する法規等、東北大学における規程、実験に使われる動物
  • 実習を受講するにあたって(沼山)
    • 実習参加の際の持ち物、集合について、実習会場案内、実験中の注意事項
  • 分子生物学・細胞生物学の概要(沼山)
    • 前半3日間に実施する基本操作練習、ラット肝臓からのDNA抽出とPCRによる増幅、培養細胞への遺伝子導入と蛍光顕微鏡観察について概説
  • 生理学・解剖学の概要(武田)
    • 後半2日間に実施するウサギの心臓を用いたランゲンドルフ実験とウサギの解剖実習の内容を概説
以上
参考書 沼山恵子・武田元博 REDEEM実習書 東北大学医療工学人材育成委員会(当日配布)
科目名 分子生物学実験(1〜6)
担当者 氏名 沼山恵子、上野裕則、大隅典子、武田元博 他
科目概要 生体組織から遺伝子の正体であるDNAを取り出し、その一部の配列を試験管内で増幅させ、切断し、長さにより分離するという一連の操作を体験することにより、核酸の調整法、酵素の取り扱い、PCR法、ゲル電気泳動などの分子生物学の基礎的手技を習得する。
*本科目の受講には、実験・実習受講のための必修講義を含む講義25コマの受講が条件となる。
実習内容 [1日目]
  1. ラット解剖・肝臓摘出(講師)、ホモジナイズ、タンパク質分解反応
  2. ゲノムDNAの抽出
    • フェノール/クロロホルム抽出によるタンパク質の変性・除去
  3. ゲノムDNAの精製
    • エタノール沈殿、洗浄・乾燥、TE緩衝液に溶解
[2日目]
  1. ゲノムDNAの定量と純度検定、genomic PCRによるDNAの増幅
  2. PCR産物の制限酵素消化、アガロースゲル作製
  3. アガロースゲル電気泳動、ゲル写真撮影、増幅されたDNA長の同定、レポート作成
以上
教科書 沼山恵子・武田元博 REDEEM実習書 東北大学医療工学人材育成委員会(実験・実習ガイダンスにて配布・必読)
参考書
  • D. Voet, J. G. Voet & C. W. Pratt(田宮・村松・八木・遠藤 訳)ヴォート基礎生化学 第3版 東京化学同人
  • 田村隆明・山本雅 編 改訂第3版 分子生物学イラストレイテッド 羊土社
  • 野村慎太郎 マウス解剖イラストレイテッド 秀潤社
  • 科目名 細胞生物学実験(1〜6)
    担当者 氏名 沼山恵子、上野裕則、大隅典子、小野栄夫 他
    科目概要 培養細胞にプラスミドDNAを導入して、細胞内小器官に局在する蛍光タンパク質を発現させ、蛍光顕微鏡観察するという一連の操作を体験することにより、細胞の培養法と外来遺伝子導入法、顕微鏡の取り扱いなどの細胞生物学の基礎的手技を習得する。
    *本科目の受講には、実験・実習受講のための必修講義を含む講義25コマの受講が条件となる。
    実習内容 [1日目]
    1. COS-7細胞播種、細胞の形態の観察
      基本操作練習
      • 電動ピペッター・マイクロピペッター操作
    [2日目]
    1. トランスフェクション
      • 細胞内小器官に局在する蛍光タンパク質の発現プラスミドを細胞に導入
    [3日目]
    1. 細胞固定、DAPIを用いた核染色
    2. 蛍光顕微鏡観察、画像処理
      • DAPI(青)・EGFP(緑)・DsRed2(赤)
    3. 共焦点レーザー顕微鏡デモンストレーション
      • 3D画像構築、タイムラプス観察
    4. ヒト組織切片標本の顕微鏡観察、レポート作成
    以上
    教科書 沼山恵子・武田元博 REDEEM実習書 東北大学医療工学人材育成委員会(実験・実習ガイダンスにて配布・必読)
    参考書
  • B. Alberts, D. Bray, K. Hopkin, A. Johnson, J. Lewis, M. Raff, K. Roberts & P. Walter(中村・松原 監訳)Essential 細胞生物学 原書第2版 南江堂
  • 野島博 編 改訂 顕微鏡の使い方ノート 羊土社
  • 科目名 生理学実験(1,2)
    担当者 氏名 山口隆美、武田元博、沼山恵子、上野裕則 他
    科目概要 ウサギの摘出心臓を用い、心臓収縮の機能評価を行なう。その機能および筋収縮には電解質が大きくかかわっていることを理解する。
    ランゲンドルフ実験:前負荷および後負荷の変化による心室ポンプ作用のフランク−スターリングの法則の理解および、カテコラミンなどの心作動薬により収縮性が変化することを圧力計測・流量計測などで評価する。
    *本科目の受講には、実験・実習受講のための必修講義を含む講義25コマの受講が条件となる。
    実習内容 [4日目]
    1. 摘出心臓によるLangendorff実験の基礎、
      ウサギの取り扱い(ハンドリング)、ウサギの麻酔、
      心摘出、上行大動脈への配管
    2. ランゲンドルフ実験
      • 酸素化した灌流液にて灌流し、心収縮圧の確認、 左心室に挿入したバルーンの膨張、収縮による心収縮圧の変化:フランク−スターリングの法則確認、β刺激剤・β遮断剤投与の効果、まとめ
    3. 以上
    教科書 沼山恵子・武田元博 REDEEM実習書 東北大学医療工学人材育成委員会(実験・実習ガイダンスにて配布・必読)
    参考書 A. Faller & M. Schunke(石川・外崎 訳)わかりやすい解剖生理 構造と機能への入門 第2版 文光堂
    科目名 解剖学実験(1〜6)
    担当者 氏名 山口隆美、武田元博、勝山裕、沼山恵子、上野裕則 他
    科目概要 各臓器の構造を視覚的に捉え、生体へより深い理解を得ることを目的として、小・中動物の体の構造を実際に見る。(脳神経系、循環系、呼吸器系、内分泌系、消化器系、筋骨格系)また、医療現場で使われている用具の取扱い方法などの基礎的手技を習得する。
    *本科目の受講には、実験・実習受講のための必修講義を含む講義25コマの受講が条件となる。
    実習内容 [4日目]
    1. ウサギの取り扱い(ハンドリング)、保定、麻酔薬過剰投与による安楽死
    2. 開胸・開腹、胸腔内・腹腔内臓器の観察、縫合、アルコール固定
    [5日目]
    1. 循環呼吸器解剖:心肺の構造と機能の理解
      • 心臓・肺・大動脈の摘出と観察
    2. 頭部解剖(講師):神経系の構造と機能の理解
      • 脳脊髄露出、大脳・小脳・延髄・脊髄の観察
    3. 消化器解剖:消化管の順番・構造・機能の理解
      • 食道・胃・小腸・盲腸・大腸の摘出と観察
      • 肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の摘出と観察
    4. 泌尿器・生殖器解剖
      • 腎臓・副腎・尿管・膀胱の観察
      • 卵巣・子宮の観察
    5. 筋骨格系解剖:後肢の筋露出、筋・運動神経の観察
    以上
    教科書 沼山恵子・武田元博 REDEEM実習書 東北大学医療工学人材育成委員会(実験・実習ガイダンスにて配布・必読)
    参考書 R. Barone, C. Pavaux, P. C. Blin, & P. Cuq(望月公子 訳)兎の解剖図譜 学窓社