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全体のコース体系

東北大学では、従来より、文部科学省21世紀COEプログラム「バイオナノテクノロジー基盤未来医工学」をはじめとして、医学と工学とが密接に連携・協力して医療工学の研究・教育を進めてきました。このような取り組みの成果が社会へ開かれたものであるためにも、更なる産官学の一体となった取り組みが必要であると言えます。

本プロジェクトでは、これまで蓄積されてきた医療工学の研究・教育のノウハウを体系化して、社会人のための再教育システムとして構築してまいります。 そして、カリキュラムとして広く社会人に提供し、職業人としての医療工学の専門家を養成することにより、医療工学の更なる発展を目指すものであります。

前述のCOEプログラムをはじめとしたこれまでの取り組みにおいては、大学院クラスの先進的な専門的研究・教育が推進されてきました。 一方でこれらは、特別に社会人教育を目的としたものではありませんでした。

しかし、日進月歩の医療工学において、高度な専門知識・技術の習得と産業への応用のためには、基礎知識を持たないまま社会人となった方々にとって、高い心理的障壁となりえます。本プロジェクトの予備的研究においても、実習などを通じた生体や医療への理解を求める声が得られています。

東北大学医工連携カリキュラムの体系
東北大学医工連携カリキュラムの体系

本プロジェクトでは、このような社会的ニーズを反映し、社会人再教育を目的としたカリキュラムを策定し、提供していくことを目標としています。このカリキュラムでは、広く医学、工学の知識・技術を習得できるように、基礎的教育に主眼をおいています。

また、到達目標の設定にあたって、これまで策定してきたスキルスタンダードを活用して、技術・知識的な到達度の指針を示しています。 受講者が何を学べばよいかという、一定のガイドラインを設けることにより学習効果の向上を目指しています。

将来的に、本プロジェクトの成果は、東北大学において設立が予定されている大学院医療工学研究科(仮称)の社会人教育コースへと引き継がれることが予定されています。